コントラバスクラの立場

コントラバスクラがそんなに難しいか? そりゃBbクラ吹きがいきなり吹けと言われても吹けないと思うけど、バスクラ吹きなら練習すれば吹けるはず。センスのある人なら恐らく数回の練習で僕よりうまく吹けるようになるだろう。そうでなくても10時間も吹けば十分なはず。僕のコントラバスクラぢからなんてそんなもん。
単純に吹きたがる人がいない、というのはあるんだろうな。一般の楽団のクラリネットパートは女性比率が異常に高いし、経験者の人数から言っても割と多い。クラリネットは比較的「カジュアル」な楽器だ、といえるだろう。バカみたいにでかくて吹きづらく、異様な臭いがすることもある、あんな楽器を吹きたいような人はほとんど来ないだろう。バスクラですらそうなのだ。
楽器自体のほうも、ぞんざいに扱われることが多い。ろくにメンテナンスされていなかったり、壊れていても「まぁ音は鳴るからいいんじゃない?」のようなノリだ。曲中でも、それほど効果的に使われているわけでもないのではないだろうか。吹けば吹いたでみんな「いるだけでいいよね」と言う。スピーカーにサブウーファー足しただけで、なんか迫力でたような気がするのと何が違うのか。そりゃ体に響く低音は気持ちいいかもしれないが、それが音楽に対してどういう貢献をしてるの? その音はその曲にとって本当に必要なの? 必要だとして、そのような表現でちゃんと吹けているの?
他パートの人にも、クラパートの人にも、作曲者にすら*1イロモノとしか扱われてないのに、吹奏楽に持ち出す必要があるのか。クワイアーとかでひっそりと、真価を発揮して活躍していた方が、楽器にとっても幸せなのではないだろうか。

*1:この辺は単に僕のスコアリーディングが足りないだけかもしれないけど。