どこまで世話を焼くべきか?

研究室内で事実上最年長の学生となってしまい、後輩にいろいろと聞かれたり聞かれなかったりする。
それはいいんだけど、どうにも話しすぎてしまうのが問題だ。
聞かれたら次から次へ答えるのだが、それは果たして彼らのためになっているのかどうか? 自分で考えたり調べたりする機会を奪っているのではないか? などと、いつも考えてしまう。
輪講の時、本来はB4の質問をM1が受けることで、四苦八苦しながら覚えていくはずなのだが、直接僕の方へ質問が来てしまう。うまくM1に振れればいいんだけど、振っても反応が無く、仕方なく答えてしまう。
Linuxの使い方やソフトのコンパイルの仕方などについても、(今は昔と違って)ちょっと検索すればいくらでも出てくるのに、「わからない」の一言で思考停止してしまう彼らを前に、ついつい教えてしまう。
最近、B4とM2が揃ってコンパイルできないと言っていたソフトがあって、そんなに難しいのかと思って自分でやってみたら、何の問題もなくスムーズにビルドできてしまった。INSTALL読んでその通りにするだけだった。コマンドラインで1行。なんだそりゃ。
百歩譲ってB4はいいとしよう。だがM2でもそんなのでいいのか……


結局、変に甘いのかな、と思う。もっと突き放した方がいいんだろうか。どこまで教えて、どこから考えさせるべきなのか。さじ加減がわからない以上は、厳しめに接した方がいいのかもしれない。


彼らのやる気が出ないのは、一つには研究内容が就職先とは何ら関係ないことから来ているのだろう。うちの研究室の専門分野の就職先なんて修士卒では存在しないと思う。博士ならあるのかっつーとそれも微妙だけどw
しかし内容がどうであれ、問題なのは彼らの問題解決能力はあまりにも低すぎることだと思う。自分のことをさておいて言うけども。わからない、できない、どうすればいいですか?で、仕事になるんだろうか。就職したことないからわからないけど、少しだけバイトをやった経験からすれば、それじゃダメだと思うんだけど。
今の大学なんて職業訓練校みたいなもんだから、ある程度何らかのスキルを身に付けていってほしいところだが、そういう気概も特になさそうだ。
彼らの人生だから彼らのしたいようにすればいいのだが、本来得られるはずであった学習機会を奪うのは避けたいな、なんてね。


ひどく傲慢な内容になってしまった……。こんなこと悩んでる暇があったら自分の仕事をしなきゃダメだ。