日本語技術圏 vs. 英語

hatenaってナンデスカと聞かれた - モスマン
ふーむ。

「日本の技術者がRubyJavascriptLL言語などで色々な成果や発見をしているようだが、それらははてなダイアリーという日本語だらけの非常にアンフレンドリーなサイトに書かれている」と映っているようだ。もし今hatenaダイアリーで日記を書いている人が、日記を世界中に向けて発信したいなら、おそらくhatenaは適切なプラットフォームではない。bloggerなり海外のフリーブログサービスに乗り換えるべきだろう。

hatenaってナンデスカと聞かれた - モスマン

単に『日本の技術者達は「色々な成果や発見」を世界に発信しようと思ってない』ってことなのでは……
現状では、ブログは単なるメモ書き程度で、国内で行なう勉強会での発表用ネタ帳って感じになってる印象を受ける。そして発表用にまとめたスライドも当然日本語であり、資料をPDF化・HTML化していたとしてもやはり日本語。それらは勉強会に参加できなかった日本人のために(あるいはファイルをなくしてしまいそうな自分自身のために?)置いているのであって、世界に発信するためではない。だいたい、演出に日本人技術者向けの内輪ネタ的笑いを仕込んでいる*1時点で、なにをかいわんや、だ。


世界に発信したかったら

  • 英語で書く
  • ブログでなくきちんとした文書( (X)HTML )として書く
  • ある程度のSEOを施す(その文書へのリンクをブログに張っておくなど)

のではないだろうか。日本語で書いておいて「WWWを通じて世界に発信されてる!」なんて思う人はほとんどいないだろう。


そもそも日本人のほとんどは、「海外の技術者がコンピュータ関連で色々な成果や発見をしているようだが、それらは英語だらけの非常にアンフレンドリーな本やサイトに書かれている」と思っているだろう。
ガイジンが日本人を「アヤシゲな言葉を使う得体の知れない人々」と思っているのと同じくらい、日本人にとって英語は「アヤシゲな言葉」だし、ガイジンどもは「得体の知れない人々」なんだと思う。意味を正確に読み取ろうとしたならば。


海外の技術者と簡単に・正確にコミュニケーションできるとしたら、それは英語でも日本語でもなく「コード」だろう。コード断片の存在の前には、ブログサービスのホストが何であろうと、どの(自然)言語で書かれていようと、関係ない。コードがすべてを物語り、実行結果がアハー体験をもたらす。


ま、ガイジン諸氏は簡単な漢字くらいは覚えておけば理解しやすいかもしれないけど、日本人たちの成果・発見がそのインセンティブになるほどのものかどうかってところじゃないですか。

*1:あれほどユーモアセンスを問われるコミュニティが他に存在するだろうか?