技術から政治へ

一般家庭向けのFTTH接続サービスが出てきた頃は、「そんなに毎日映画とか観ねーし、カネもかかる。光回線が必要でしかも安いコンテンツなんてWinnyで違法に音楽やらゲームやら落とすくらいしかないだろ? どこのプロバイダがFTTH使い切るようなサービス提供できるんだ?」と思っていた。
しかし今や、毎日のように動画を見ている。しかも以前に比べれば格段に合法。Winnyでは使うだけでuploadも発生するがためにグレー*1だったが、ニコ動は見るだけならまったく合法。安いし。
まぁ、今もってFTTH使い切るまでには至っていない、というか使い切ろうとするとプロバイダが文句言うらしいけど。今住んでるアパートは光回線繋がってないからADSLだけど、ADSLの速度も格段に速くなった。昔は理論値1.5Mbpsのベストエフォート(実質数百kbps)でもISDN(通常64kbps)や単純なアナログ回線(最大56kbps)よりは圧倒的に速かったからすごいと感じたが、今は実測で1.6Mbps以上出ている。
伸び率で考えると、「末端通信速度>コンテンツ充実度>基幹系通信速度」ってな感じかな、たいかんwでは。あるいは基幹系は帯域が足りないのではなくて、単純に使用料金が高いだけなのかもしれないけど。
コンテンツの方はインフラ的にはかつて無いほど整っている。今の問題は著作権者との関わりだけ。
基幹系通信帯域の使用料金にせよ、コンテンツ著作権者との関わりにせよ、もはや技術的な問題は終わってしまって、政治の問題になってる気がするな。

*1:「情を知って」いるかどうかあたりで微妙