自立

もう、わかったぜ 報われぬ そのわけ
人として 軸がぶれているのさ


ああ、わかったぜ ふるえてる そのわけ
誰からも 支えられてないからさ

人として軸がぶれている 大槻ケンヂ/絶望少女達 - 歌詞タイム

マジなのかひがみなのかによってかなり変わるな。


自立ってなんだろうか。支えてくれる人がいなくても「軸がぶれてない」のが自立している人?
誰からも支えられてない人なんているのだろうか? 広い意味ではほとんど存在しないはず。1人で山ごもりしてる修行僧みたいな人は別として*1、人間は一人では生きられない。
もうちょっと範囲を狭めて、精神的に依存できる人がいなくても「軸がぶれてない」のが自立してる人だろうか? 家族・親友・恋人はいないが、社会人としてそれなりの人付き合いをして、それなりの生活ができる人。かなり自立していると思うが、なかなか難しいのではないかと思う。
この歌詞の場合、どうだろうか。誰にも支えられずに生きてはいるが、軸がぶれている。うーむ?


支えてくれる人なんて探せばいくらでもいる。本当に誰からも忌み嫌われる程の人はほとんどいない。ちょっと付き合いに気を遣えばそれなりに友人くらいできるし、身だしなみに気を遣えば恋人くらいできるんだろう。それをしないことを選択している、とも考えることができる。マッチョな考え方ではあるが。
些細な努力で安定を得られるのなら、苦しみ続けるよりはマシであるはず。しかしそれすらもせずに、居直るというわけか。
かなり自立心にあふれていそうだ。なんとなく。


結局は身の丈にあったことをしろ、ということなのだろうな。確かに居直って世界を変えるような人も中にはいるだろう。しかしほとんどの人にはそんなことはできないのだから、大人しく世の中に迎合して安定しとけと。
真の自立なんてしなくていい。支え合える相手を探して、互いに叱咤激励しながらヨロヨロと進んでいくくらいが普通の人間にはちょうどいいのかもしれない。

*1:とりあえず人間以外は除外。もちろん、周囲の動物・植物すべてが、彼を支えているが、ここでは考えない。