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銀河の光、二重の輪「アインシュタイン・リング」を撮影

 【ワシントン=増満浩志】銀河の重力の影響で、遠方にある別の二つの銀河の放つ光が曲げられ、二重の輪に見える写真を、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した。欧州宇宙機関が10日、発表した。

 遠方の銀河が輪の形に見える現象は「アインシュタイン・リング」と呼ばれ、その銀河から地球までの間に別の銀河がある場合に観測される。今回は、三つの銀河と地球が一直線上にあるらしい。外側の輪が地球から約110億光年、内側の輪が60億光年のかなたにある銀河で、それらの光を曲げた手前の銀河は地球から30億光年先にあるという。
(2008年1月11日13時13分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080111i404.htm

「三つの銀河と地球が一直線上にある」という表現は誤解を招きそうな。確かに時空図上では一直線上にあることになるけど、今この瞬間に一直線に並んでいるわけではない。そもそも「今この瞬間」という概念自体が存在しないのだけど……