触れてほしい。触れてほしくない。

人の好意に対し、何かしら恐怖を感じている自分がいる。
その好意に報いることができないとわかっているからだ。俺には人の好意を受け止めることも、返すこともできそうにない。
しかし、それは結局の所、逃げだ。苦悩なくして、精神的な成長は望めない。これまで、失敗らしい失敗もせず、壁にぶち当たったこともない俺の幼稚な精神は、逃げることしか知らないのだ。


立ち向かうしかない。だが確実に、相手を傷つけるだろう。果たして本当にそれでいいのか?