物の怪

http://www.ghibli-fc.net/rabo/monoke_yo/yomitoku.html
勢いに任せて読んでしまった。そんなことしてる場合じゃないはずなんだが……w


前々から考えていたことだが、現在の人類文明なんてのは生存競争の結果に過ぎないんじゃないか、ということ。環境に対して適応し、より効果的に次世代の個体をつくる。これまでの生物が遺伝子変異によって行ってきたことを、人類は言語や記号という道具と脳の学習機能を使って、より速く、効率的にできた。それだけであって、そこに技術的なブレイクスルーはあっても、哲学的な意味とか本質的に持つ価値の増加はないのではないかと。
人類が地球に対して小さな存在だった頃は、自然を制圧していく、という戦略も有効だった。しかし今となっては、人類は地球を完全に制圧できるほど大きくなってしまった。有限のリソースの下で生きて行くには、そういった戦略は破滅を招くのだ。
次のステップに進むには、「繁栄しない」という選択が必要なのだろう。しかしそんな論理が存在するだろうか……