John Cage - 4'33

d:id:cosmorz:20060910より。せっかくはてなYouTubeに対応したので貼ってみる。
この曲をちゃんと聞いた(見た)のは初めてだった。
しかしこの曲、普通の曲とは違ってムービーで十分曲の雰囲気が伝わるから凄い。普通の曲は、サンプリングレート、量子化ビット数、圧縮品質、スピーカーの再生能力によって、かなり劣化してしまうのだが、この曲に関してはそんなことは全然ない。むしろ、部屋で聞いているからこそ聞こえてくる別のもの(セミの鳴き声、バイクのエンジン音etc.)に、新たな音楽性が含まれるように思えてくる。
これを「音楽」と呼ぶのはちょっと抵抗があるかも知れないが、少なくとも「何か」を感じることはできたように思う。
「音」を通して人に情動を与えるのが「音楽」だとすれば、「無音」を通じて人に情動を与えるこの曲は、まさしくアンチ「音楽」なのだろう……