【特集・太陽系再編】(1)太陽系の外へ広がる影響
合演の3部で、司会者さんが触れたのがこのニュース。合宿していて、世の中の情報から取り残されていたので、この話題は寝耳に水だった。
とりあえず今日帰り着くまでは情報を得ることが難しかったので、予想として、惑星の定義が変わったor正しく定めたのだろうと考えたんだけど、ほぼその通りだったみたい。
教育現場や、占星術等への影響を危惧していたりする記事が多いようだけど、それは的外れだと思う。科学的な立場からすれば、重力を主な相互作用とした、天体や宇宙の構造形成を解明するのが目的で、そうしやすいように分類すべきだと思う。そういう立場では、恒星と惑星を区別すべき理由は、単に観測しやすさ、という程度だろう。また、惑星と小惑星・彗星を区別すべき理由としては、地球外の知的生命体(の可能性)を探すという意味がある。彗星には、カイパーベルトから有機物を太陽付近まで運んでくる働きがあるため、小惑星とは区別されるべき*1
社会に受け入れられるかどうかで態度を変えるのは、科学的ではない。単純な落としどころとしては、一般には「世間的に正しい」分類にしておいて、専門的に学ぶ場合には、「科学的に正しい」分類にする、というところだろうか。要するにダブルスタンダードな訳だけど、そうしたところで誰が困るわけでもないし、別にそれでいいと思うのだけど……。

追記

しかし上記のような立場では、地球型惑星木星型惑星を別の名前にしない理由がないんだよなー。結局は学閥とか国の威信とか文系の戯言とかに振り回されるのがオチなのかなー。

*1:だと、数年以上前にどこかで見たような……。