今日は研究室のゼミだった。そこで聞いた話。
一般に1種の分子から構成される物質は、ある一定の圧力・温度を超えると超臨界流体となり、相転移が消失して、気体状態と液体状態の区別がなくなる。つまり、温度を変化させようと、圧力を変化させようと、密度は連続的に変化する。
ここまででも( ゚Д゚)スゲーって感じだったが、雑学はここから。
窒素や酸素などは、分子間の相互作用が弱く、沸点が非常に低い。そのため、室温でも超臨界状態にあるらしい。水は分子間力が強いので、22.1MPa、374℃まで上げないとダメだけど。
しかしちょっと疑問なのは、たった1気圧でいいんだろうか、ということ。31.1℃で臨界状態になる二酸化炭素でも2.38MPa(約23気圧)必要だというのに。


と思って調べてみたら表が見つかった。
http://www4.ocn.ne.jp/~katonet/kagaku/rinkai.htm
やっぱダメじゃん。
まぁ別にこういうことが言いたかった訳じゃなくて、論点は別のところにあったし、イメージはつかめたので問題ないんだけどさ。しかし窒素の臨界温度は-149.1℃かよ。低すぎだ。
ヘリウムは-267.9℃、2.26気圧か……。ちょっとがんばって圧縮すれば簡単に行けそう(ぇ

追記

上に貼ったURLの資料と、その上に書いてある2.38MPaってのは別の資料です。で、値が違う。
URLの方はちょっと怪しげかも。同じサイト内にある別のページに「主要定数表」ってのがあって、光速を見ると「c=(2.99777±0.0011)x1010.sec−1」と書いてある。しかし、以前に書いたように、現在では、光速度の数値は計測値ではなく定義値*1なので、こんな値になるわけがない。
調べてみると、この定数のページが作られたのは2000/12/08のようだが、メートルの定義を光速依存にしたのは1983年の第17回国際度量衡総会でのこと。うーむ。

*1:そうなるように「メートル」を定義してある。すなわち、1メートルとは光が(2.99792458×108)-1秒の間に進む距離。