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開管の共鳴成分から純正律和音が構成されるのならば,基底振動を基準として,全ての音の純正律が計算できるのではないかと予想.ある音の,基準音から半音で数えたときの音程をpとし,その時n倍振動だとすれば,
∴
が言える.この整数部分がどの音かを表し,小数部分がピッチを表しているはず.
ということで計算してみた結果がコチラ.ただし基準音をB♭とし,ドイツ語で表記しています.
n p 音名と小数部分
1 0.000 B
2 12.000 B
3 19.020 F+0.020
4 24.000 B
5 27.863 D-0.137
6 31.020 F+0.020
7 33.688 As-0.312
8 36.000 B
9 38.039 C+0.039
10 39.863 D-0.137
11 41.513 E-0.487
12 43.020 F+0.020
13 44.405 Ges+0.405
14 45.688 As-0.312
15 46.883 A-0.117
16 48.000 B
17 49.050 H+0.050
18 50.039 C+0.039
19 50.975 Des-0.025
20 51.863 D-0.137
21 52.708 Es-0.292
22 53.513 E-0.487
23 54.283 E+0.283
24 55.020 F+0.20
25 55.726 Ges-0.274
26 56.405 Ges+0.405
27 57.059 G+0.059
28 57.688 As-0.312
29 58.296 As+0.296
30 58.883 A-0.117
Gesのピッチはありえないだろうw EとかAsは複数あるし.あと,Esのピッチもおかしい.通常Esの純正律はサブドミナントの根音として考えるが,この場合は全てトニック基準で考えているために,-29.2セントなんていうとんでもないピッチになったのだろう.
トニック,ドミナント,サブドミナントの3つの和音に含まれない音の純正律は一体どうなっているのか.たしかハーモニーディレクターだとHは+11.7セントだったけどこの計算では17倍音で+5セントになってるし.謎は尽きない.