携帯電話の解像度

最近は携帯電話のディスプレイの解像度がやたらと上がっています。2年半前に初めて携帯を買い、半年前に新しいものに変えたのですが、前の携帯の解像度は新しい携帯のサブディスプレイの解像度にも及びませんでした。
では、どこまでいけば限界が来るのでしょうか?
ここでは人間の視力を元に計算してみたいと思います。
視力は、最大解像角(単位:分)の逆数で定義されるようです。すると、日本人の平均視力を1.2とすれば、大体の人は片目で0.833分=0.0139度を識別できることになります。僕はメガネをかけていますが、矯正視力でだいたいそのくらいです。両目だと1.5くらいでしょうか。すると0.667分=0.0111度を識別できることになります。
携帯電話までの距離と画面サイズは僕が実際に測ってみました。距離はだいたい26cmで、画面サイズは3.67[cm]x4.90[cm]でした。
画面サイズから1ドットの大きさを計算すると、1辺が15.3[um]であることがわかります。
するとこの場合、1ドットを見分けるのに必要な視力Mは、
M=\left\{ 2\frac{180\times 60}{\pi}\arctan \frac{\frac{15.3}{2}\times 10^{-6}}{26\times 10^{-3}} \right\}^{-1}=0.494
となり、視力が(両目で!)0.5もあれば十分ということになる。
逆に、視力1.5でギリギリになる1辺の長さdは、
d=2\times 26\times 10^3\tan \left( \frac{1}{1.5\times 2\times 60}\frac{\pi}{180}\right) =5.04
で、5.04[um]となる。画面サイズが同じならこのときの解像度は728x971である。
結論としては、今のままの大きさでもVGAはゆうに超え、下手をすればXGAまで行ってしまう可能性があるということですね。
うーむ。実際そんなに見えないだろと思って計算してみたのですが…… 意外な結果でした(´・ω・`)
まぁギリギリ見えるか見えないか、というところの数値なので、実際にこれを見分けようとするとかなり目が疲れますし、肩が凝るんじゃないかとw それでもVGAくらいはいきそうですねぇ。若い人じゃないと全く使えないでしょうけどw
プロセッサの性能アップとメモリ空間の増大ですでにファミコンは超えてしまっている今の携帯。VGAまでいけるんならそのうち完全にPDA化してしまいそう……w