MSMLってのはMusic Score Markup Languageを略したものです。適当ですw むしろMarkupしてないじゃんて感じですね。MarkupよりDescriptionのほうがいいのかなぁ?
楽譜の本質って一体? 演奏のための単なるメモ? 作曲家の最大限の自己表現? 音楽の論理構造模写?

  • 単なるメモ説

そういう解釈もアリかと。ただしこれだと「表示できればええやん」で終わるため、MSMLなど不要となる。PDFなりなんなりでおk。

  • 作曲家の自己表現

自己表現ではあるけど、作曲家の本来の表現手段は音楽そのものであって、楽譜ではない気もする。実際作曲して楽譜を奏者に配ってオケの指揮を自分でやったりする人もいるし。すると楽譜は表現のうちで中核をなす存在ではあっても表現そのものではない、ということになる。楽譜に対するスタンスは作曲家それぞれなのかもしれない……
たとえば、写譜を行う際にわずかに異なった記法で書かれた場合、作曲家はどう思うのだろう? 「cresc. _ _ _」を「<」で書くとか*1。このような微妙な差異すら著作権法でいうところの同一性保持権のような感じで認めない(というか認めたくない)のであれば、やはり画像あるいはそれに準ずる形で残すべきものとなり、やっぱりMSMLなんぞ不要となる。

  • 論理構造模写

楽譜がこの性質のみを持っているとするなら、MSML化する価値があるように思う。作曲家の脳髄に表れたイメージを非可逆圧縮的にエンコードしたのが楽譜であり、欠損部分は奏者の表現能力に任される、という形式であるならば、楽譜という一種のコードを可逆圧縮的にエンコードすることは可能であろうし、価値は変わらないであろう。実際、画像などで保存するよりはXMLテキストの方がデータサイズ的には小さくなると思われる。

さて、強硬にMSML普及を進めるのであれば、上の3番目の論理の共感を人々から得て、なおかつ2番目の問題に関しても、表示部分の強化を行うことが必要となるだろう。

*1:この2つは厳密には意味が違うのかもしれませんが、僕は知らないです。ここではほぼ同じ意味であるように捉えてます。